三大名城姫路城
兵庫県姫路市にある姫路城は、別名白鷺城(はくろじょう・しろさぎじょう)とも言われており、1993年には、法隆寺とともに日本では初となる世界文化遺産に指定されました。
姫路城は標高45.6mの姫山の上に建てられており、姫路城の石垣が14.85m、城が31.5mとなりますので、天守の高さは海抜92mとなります。
総面積は233haと、東京ドーム約50個分に相当する面積となっています。
基本情報
住所 | 〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番地 |
電話 | 079-285-1146 |
大人入場料 | 1,000円(18歳以上) |
小人入場料 | 300円(小学生から高校生) |
開城時間 | 4月末から8月末まで9時から17時 それ以外は9時から16時 |
休城日 | 12月29日から30日 |
姫路城の歴史
現在の姫路城は1601年(慶長6年)から8年かけて建てられた城で、池田輝政が大改修をして5層の天守を築き上げました。
年 | 出来事 |
1333年 | 赤松則村が姫山に城柵を築く |
1346年 | 赤松貞則が姫山に城を築く |
1349年 | 小寺頼季が城に城主となる |
1469年 | 小寺豊職が城主となる |
1545年 | 黒田重隆が城主となる |
1580年 | 黒田官兵衛は、豊富秀吉に姫路城を献上する |
1583年 | 豊富秀長が城主となる |
1595年 | 木下家定が城主となる |
1600年 | 池田輝政が三河国吉田から姫路に移り城主となる |
1601年 | 池田輝政が拡張工事開始 |
1609年 | 池田輝政により、5層の大天守が完成 |
1613年 | 池田利隆(長男)が跡を継ぎ城主になる |
1616年 | 池田光政が父利隆の跡を継ぎ城主になる |
1617年 | 本多忠政が入城 |
1618年 | 家康の孫、千姫が本多忠刻に嫁ぐ |
1639年 | 松平忠明が入城 |
1648年 | 松平直基が城主になる |
1649年 | 榊原忠次が入封 |
1682年 | 本多忠国が入封 |
1704年 | 榊原政邦が入封 |
1732年 | 榊原政岑が遺領を継ぐ |
1741年 | 松平明矩が入封 |
1749年 | 酒井忠恭が入封し城主になる |
1956年 | 大天守などの解体修理を行う |
1993年 | ユネスコ世界文化遺産に指定される |
2015年 | 5年に及ぶ平成の大改修が終了 |
このように長い歴史があり、姫路城は守られてきたのです。
姫路城へのアクセス
姫路駅から姫路城までのアクセス方法を紹介していきます。
徒歩で移動
姫路城北口から姫路城が見えます。距離にして2.6kmなので歩いても行ける距離にあります。
15分から20分程度で姫路城までたどり着くことができますので、姫路の街並みを見学しながら姫路城に向かうのも良いかもしれません。
JRでの移動
姫路城に一番近い駅は姫路駅になりますのでJRで移動することはできません。
姫路駅からは、徒歩かバスで移動になります。
バスで移動
JR姫路駅前の神姫バスセンターから「観光ループバス」というのが出ています。
このバスは姫路城の周りを運行していますのでこれに乗り、姫路城大手門前で下車すれば姫路城にたどり着けます。
ルートは
姫路駅前⇒姫路城大手門前⇒姫路郵便局前⇒美術館前⇒博物館前⇒清水橋前(文学館)⇒好古園前⇒大手前通り⇒姫路駅前
と一周していますので、帰りも同じようにバスに乗れば姫路駅まで戻れます。
料金 | 大人 100円 / 小学生 50円 |
一日乗車券 | 大人 300円 / 小学生 150円 |
時間 | 9時から17時 15分~30分おきに16便運行 |
運休 | 12月から2月は平日運休 |
※一日乗車券を購入すると、姫路城の入城が2割引になります。
貸自転車で移動
自転車を借りて移動することもできます。
貸自転車 | 観光レンタサイクル |
レンタル料 | 無料 |
時間 | 9時から16時 |
休暇 | 無休 |
電話 | 079-287-0003 |
受付 | JR姫路駅・中央コンコース西側 |
貸自転車 | 駅リンくん |
レンタル料 | 1回翌日10時まで300円 |
時間 | 6時30分から23時30分 |
休暇 | 無休 |
電話 | 079-225-1620 |
住所 | 姫路市駅前町188-1 |
タクシーで移動
JR姫路駅中央出口を左に進み南出口の左側にタクシー乗り場があります。
タクシーで姫路城までは10分あれば到着します。
料金は700円から900円程の料金になります。
姫路城マップ
姫路城の見どころ
スマートフォンをお持ちの方は、無料アプリ「姫路城大発見」をダウンロードしておきましょう。(GPSはONにしておきましょう)
ARポイントで、スマホをかざすと、より詳しい解説をしてくれます。
ARポイント
①大手門
②三の丸御殿
③甲冑
④しろまるひめ
⑤記念撮影
⑥千姫物語
⑦防御の仕組み
⑧女中の暮らし
⑨西の丸御殿
⑩はの門南方土塀
⑪にの門
⑫姥が石
⑬大天守
⑭大工の源兵衛
⑮播州皿屋敷
⑯鏡石
16ポイントでスマホをかざしてより詳しい情報を見てみましょう。
三の丸
桜門をくぐって城内側が三の丸と呼ばれるエリアになります。
ここからは、正面に姫路城が見え大きな石碑があり撮影するには絶好のポイントです。
石碑の裏側には説明板が埋め込まれていますので、裏に回って見てみましょう。

菱の門
菱の門は、幅約17.6m、奥行き約7m、高さ約11.8mの2階建てで出来た建物です。
池田輝政が改修工事で建てたとされ、両柱の上の冠木に木彫りの菱の紋があることから、この名前が付いています。
菱の門から城内に入ると、二の丸と呼ばれるエリアに入ります。
この門で攻め入る敵に対し応戦ができるように作られており、菱の門の厳重な防御と石垣の高さで内部の三国堀曲輪への侵入を防いでいます。
菱の門の唯一、柱、長押、舟肘木など桃山時代そのままの状態で現存しており歴史的価値が高い門になります。

いノ門
城内の門としては小さく貧弱な門です。
この門では防御することは出来ませんので、あえて貧弱にすることでここから直進させるようにしているのかもしれません。
門は高麗門という形式で、両開きの門の扉を開いた時に扉に雨がかからないように内側の左右それぞれに小さな屋根がついている、城の門によくある形式です。
はノ門
将軍坂を登っていくと「はノ門」があります。この門は「いノ門」「ろノ門」とは違い、防御力が格段に良くなっている門です。
門の上に建物がありますが、これは櫓門という形式で門と櫓が一体化した門になります。この門は古いスタイルを残した門で秀吉時代に建築されたものがそのまま使用されているのではないかと伝えられています。

にノ門
にノ門は、本丸に向かう最後の関門であり、城内屈指の防御力と攻撃力を兼ね揃えた櫓門になり、一面鉄板で覆われています。
頭上は、櫓が複雑に折れ重なった構造となり、天井が低く右に曲がりながら階段を登るという通行がし難い構造でできており、侵入してきた敵の足止めするようになっています。
更に、櫓の床板を外せば、ここを通過しようとする敵兵の頭上に槍を突き立てることができる構造になっていますので攻められた時の最終的な門として作られています。
西の丸
西の丸は本多忠刻と徳川家康の孫、千姫の居館として1618年に建てられたと言われています。
石垣の上には多くの櫓が立ち並んでおり重要文化財に指定されています。
櫓の中には百間廊下という長い廊下で結ばれています。
百間廊下は、長さ240mある渡り廊下です。奥女中とは、御殿の奥向きで城主やその家族の世話をするのに携わった女性たちで、千姫には女中23人と下働きの下女16人がついており、櫓内には、廊下に面して8畳ほどの部屋がいくつも連なり、そこで起居していました。

城内
城内は天井の梁の太さがものすごい太い木で幾つも並んでいます。
とても丈夫な作りであることが分かります。
階段には手すりが設置されていますが、傾斜は急なので上り降りには注意しましょう。
城内から見た外の風景です。シャチホコが目の前にいます。
るノ門
この門は、敵兵が菱の門からいノ門に向かい突き進んできた時に、その背後を取るための通路で、菱の門から見ると死角になっており気が付きません。
敵が菱の門を通過した場合は、ここから兵士を送り込み背後から奇襲攻撃をくわえるための裏道のような役割を果たしています。
裏側はこのように狭く細い階段となっています。
ぬノ門
この門はにノ門と並ぶ姫路城随一の鉄壁の櫓門になります。
櫓が2階建てになっており、この形の櫓門は日本ではここにしかない貴重な櫓門です。2階になっていることで、攻撃する時は1階と2階両方から行えます。

お菊井戸
姫路城の上山里と呼ばれる広場に、お菊井戸があります。
この井戸は播州皿屋敷で知られるお菊さんがゆかりの井戸でお菊が殺されて投げ込まれた井戸として怪談話が受け継がれています。
こんなところにお菊さんの井戸あったのですね。
一枚、二枚、三枚、子供の頃夏の怖い話で聞かされた物語の井戸にここで出会うとは。
そういえば、昔プーケットを旅した時であったドイツ人が、日本を旅してお城でお菊さんの井戸を見たといってたのをここで思い出しました。
金網が張ってあったので中はよく見えませんでした。
姫路城のアクセスと見どころまとめ
姫路城のアクセス方法と見どころを紹介しました。
まだまだ紹介しきれないくらい見どころがありますが、ここは見ておきたいというポイントを抜粋して紹介しています。
姫路城はまだまだ一般には非公開となっている所があり謎が多い城です。
何百年も前にこんなすばらしいお城を作る技術があることに非常に関心してしまいます。
日本一の城なので一度は見に行くのが良いでしょう。